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スギ花粉の季節がやってきました

2021年01月25日

クリニック

スギ花粉の季節がやってきました

新型コロナ感染の拡大のため、外出するときにマスクをしない人はほとんどいなくなりました。
不要不急の外出も避け、ソーシャルディスタンスを取って3密を避けているからでしょうか、今期のインフルエンザ感染数は前年度の1%以下になっています。

マスクは花粉を防ぐのにも有効ではあります。
しかし、今は換気が大切とされていますから花粉も室内に入ってきますし、ソーシャルディスタンスをいくらとっても花粉は防げません。

花粉症はくしゃみが出ますし、鼻をかむのにマスクを取る必要もあり飛沫を防ぐためにも、花粉への対策が特に今年は重要です。

今シーズンの花粉は、例年よりは少ないものの、前年度よりは多いという予想で、2月の上旬から花粉の飛散量がふえ、3月中旬にスギ花粉のピークがきて4月にはヒノキ花粉のピークとなります。

花粉症の対策は花粉の飛散が本格化する前から行うことが大切で、以前ブログに書いたことがあるので、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、私河原は花粉症です。
いつも2月の上旬から内服を開始しています。

私が花粉症を発症したのは大学の3年生の時ですが、その頃は内服もせずに、シーズンが終わるまでひたすら耐えていました。
マスクをして眼鏡をかけてティッシュボックスを持って目を真っ赤にしていました。
おかげで春、特に3月は1年で最も嫌いな季節でした。
3月生まれなのに。(今は春夏秋冬のどの季節も好きですが)

医者になってからもしばらくは対策をとっていませんでしたから、手術室に入るのに、鼻にティッシュを詰めて口呼吸で乗り切っていたこともあります。
手術中は顔に振れることができませんから、鼻水が垂れてきても拭くことができないからです。

同期の外科医から、「なんで薬を飲まないのか理解に苦しむ」と言われ、改めてなんで薬を飲まないのかを考えると、単に面倒くさかったからだとわかりました。

医者なんだから薬なんて自分で処方すればいいだろうと思うかもしれませんが、医者も薬を処方してもらうためには、他の医師に診察してもらって処方箋を出してもらう必要があります。
研修医時代なんかは当然平日に休みはありませんでしたし、月の3分の2は病院に当直していましたから、受診して薬を処方してもらう時間を作るのは結構大変だったのです。

なんとか時間を作り、薬を飲むようになると、症状は驚くほど改善しました。
当時は今ほど薬のレパートリーはありませんでしたが、内服するのとしないのでは大きく症状に差がありました。
今までひたすら根性で乗り越えてきたのが何だったのかと、内服して来なかった自分を恨めしく思ったほどです。

それでも花粉の飛散量が多い年は、内服だけでは症状を完全に抑えることはできませんでした。
数年前から点鼻薬と点眼薬を併用するようにしたのですが、これがびっくりするくらい効果があり、ここ数年は花粉のシーズンも、シーズン外のように普通に生活が送れ、日中に鼻をかむこともほとんどなくなりました。

点鼻薬については私も懐疑的でした。ずっと以前に使用してみて、効果を実感できなかった記憶があったのです。
しかし、点鼻薬にはもともと即効性はなく、使ったとたんに鼻詰まりや鼻水が改善することはないので、数日使用していれば効果を実感できたはずでした。

点鼻薬を1日に1回2噴霧ずつ内服と一緒に使用していけば、数日で効果が出てきます。
内服、点鼻薬、点眼薬の3点セットの使用が河原のお勧めです。

スギとヒノキの花粉症であれば、2月初旬から内服を開始し、下旬から点鼻、点眼薬を開始していくのが良いと思います。

今は内服もレパートリーが増え、ニーズに合わせて選ぶことができるようになりました。
1日に1回内服のものと2回内服のものや、効果の強いもの、眠くならないもの。飲むタイミングや後発品の有無など、いろいろと考慮して内服を選択していきますし、ヒスタミン拮抗薬に抗アレルギー剤の併用や漢方薬の併用もできます。

花粉症の苦しみは、そうでない人にはなかなか分からないと思います。
頻回に鼻をかむので鼻の下がかぶれてしまいますし、鼻が詰まって息が苦しく、睡眠も妨害されます。
くしゃみを数回すると急に鼻水が出てきて、全身がだるくなり何もする気がなくなってしまいます。

そして今年は本格的に新型コロナの世の中になって、初めてのスギ花粉症のシーズンを迎えます。
繰り返しになりますが、換気に心がける分花粉が室内に入り込んできますし、外でくしゃみを繰り返すと周囲の目も気になってしまいます。
やはり対策が重要です。

当院でも花粉症外来を行っています。
花粉症のアレルギー検査を行うこともできます。
花粉症の外来を行うにあたり、最もストレスになるのは待ち時間です。
待ち時間を可能な限り短くするために、初回は看護師が問診し、患者様の症状をスケール化したものにあてはめた後に医師の診察、処方の流れとしています。
予約一般外来の合間に診察して処方するシステムですので、予約なしでも長くお待たせすることはありません。

今年は昨年よりも花粉の飛散量が多い予報です。
今まで対策をしていた方も今一度処方を見直してみてもよいかもしれません。
そして今まで対策をしてこなかった方は、当時の私のように面倒くさがらずに受診して、もう苦しい思いをしないで済むようにしましょう。

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