横浜つづきクリニック

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クリニックブログ

内視鏡の勧め

2021年04月12日

大腸カメラ

=内視鏡のすすめ=

 

新型コロナウィルスに感染防護対策を皆さんが心がけるようになり、インフルエンザ感染が減少したことは前回ブログに書きましたし、報道もされています。そのほかにも、マイコプラズマ肺炎やRAウィルス感染症、溶連菌感染や風疹、麻疹、ノロウィルス感染症なども、すべて減少しています。風邪をひく人も減少していますので、私たちがコロナウィルスに対して行っている防護策は間違っていないことがわかります。

しかし、減らない方がいいものも減ってしまっています。検診として内視鏡を受ける人の数です。いくら感染防護に力を入れても、インフルエンザやその他の感染症のように胃がんや大腸がんは減ってはくれません。がん検診を受ける人数が減ると、胃がんや大腸がんの罹患率が増加する恐れがあります。

そして、このブログを書き上げてストックしている間に、がん研有明病院からの統計的なデータが報道されました。

昨年のがん研有明病院での昨年の早期がんの手術件数が大幅に減少していたことがわかりました。病院で昨年1年の手術件数と調べると、胃がんでは全体で前年より32%減少し、特に最も早期のステージIA(イチ エー)では何と50%も減少していたのです。これは新型コロナへの感染を心配して検診や病院での検査を受ける人が減ったことが理由として大きいと分析されています。私たち内視鏡医が心配していたことが、統計的に明らかになったのです。

基本的にがんはかなり進行しない限り症状が出ません。つまり症状が出る前に発見することが治療の根治性を上げるために重要なのです。症状のない人も定期的に検査を受けることをお勧めします。

胃がんの原因の多くはピロリ菌の感染です。菌の感染はほとんどの場合幼少期に起こります。感染に気がつかないままピロリ菌は長年胃の中に生息し、胃の粘膜に変化を起こしていきます。徐々に粘膜の萎縮が進み、いずれは組織が乱れていって、50歳~80歳くらいでがんが発生します。

そして胃がんの場合は、早期がんと進行がんで予後に大きな差が出ます。早期発見が大事になります。定期にて胃カメラを行っていれば早期に発見できる確率が高くなります。またピロリ菌の検査も胃カメラを行えば保険がききます。感染していれば除菌してピロリ菌を退治してしまえば、将来の胃がんへのリスクを大幅に下げることができます。ですから定期的な胃内視鏡の検査は非常に重要です。

また、大腸がんは腺がんという種類のがんがほとんどです。この腺がんという大腸がんの90%は腺腫という大腸ポリープが大きくなってがんに育ったものです。はじめは数ミリの大腸ポリープが、徐々に大きくなって組織が少しずつ乱れていきます。組織の乱れが強くなると、ポリープの一部ががん細胞になって大腸がんができます。

大腸ポリープが徐々に大きくなって、内視鏡でとれないほどのがんに成長するまでには何年もかかりますので、その間に内視鏡さえ行っていればがんになる前に切除(切り取る)ことができるのです。つまり、2~3年に1回程度の大腸内視鏡を行っていれば大腸がんは予防することができるわけです。

胃カメラも大腸カメラも非常に大切な検査です。コロナ自粛でこのまま検査を受ける人が減少してしまいますと、胃がん大腸がんで大切な命をなくす人が増えてしまいます。

内視鏡検査では内視鏡本体を検査のたびに洗浄消毒します。内視鏡本体からウィルスに感染することはありません。周辺の道具もほとんどは滅菌された使い捨てのものですし、患者様ごとに使用する滅菌シーツも使い捨てです。患者様から患者様への感染も起こりえないように対策は万全にしています。

つまり、内視鏡を受けることによって、コロナウィルスに感染する危険性が増すということはありません。大切な検査ですから、コロナ渦でも検査を自粛する必要はないのです。

そして、当院では検査を受けるにあたり、苦しくないように最大限の配慮をしています。胃カメラは注射をしてほとんど寝ている間に行うこともできますし、起きていても、のどの反射が起こらないように極細のスコープを使って丁寧に挿入しますので苦しくありません。

大腸カメラは痛みが出ないように、空気を入れない特別な挿入法で丁寧に進めます。起きたままでもほとんどの場合は痛くないように行うことができますが、おなかの中の癒着などがあり、挿入時に痛みが出そうなときは、注射を使って寝てもらいますので心配はありません。

感染対策と、快適に内視鏡を受けられる対策は万全です。安心して検査を受けに来てください。胃カメラも大腸カメラも予約は取りやすくなっています。

胃カメラはライン公式からも予約が可能です。大腸カメラも予約はできますが、下剤をお渡しして飲み方の説明をする必要がありますので、事前診察が必要になります。

検査を受けることにより安心感を得ることができます。治療が必要な人は適切な治療を検査結果から行うこともできます。大腸のポリープは切除することができます。ピロリ菌は退治することができます。そうやってがんのリスクを減らすことができるのです。

体調に対する不安感は心にとって大きなストレスになります。その不安感から別の体調不良を起こすことも少なくありません。心と身体は強くつながっています。心に安心感を持つと体調も良くなります。

皆さん安心感を得て笑顔で過ごしましょう。

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