横浜つづきクリニック

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クリニックブログ

村上春樹

2020年04月21日

院長の日常

好きな作家についてシリーズ化して行きたいと思います。

やっぱり村上春樹は書いておくべきかなと。

村上春樹は好きな人と嫌いな人がはっきり分かれる作家ではないでしょうか。

そして好きなことを隠している人も結構いるのではないかと思います。

でも僕は声を大にして言います。

僕は村上春樹が大好きです。

 

以前にも書きましたが、僕は大学に入るまでほとんど本は読みませんでした。

大学の1年生の時に読んだ「ノルウェーの森」をきっかけに、目を覚ましたかのように本を読み始めたわけですから、今の本好きの僕は村上春樹に出会っていなければ存在しないことになります。

村上春樹の小説は全部読んでいて、しかもほとんどの小説は複数回読んでいます。

「ノルウェーの森」に出会った時も衝撃的でしたが、その後読んでいった小説のどれもが衝撃的で、だから「ノルウェーの森」が一番好きというわけではなく、むしろ僕の中で好きな作品の上位には位置しません。

「ノルウェーの森」を読み、もっと彼の小説の世界に入りたくなった僕は、まず「風の歌を聴け」を読みました。

この、「僕」と「鼠」の物語は続いていき、「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」「ダンスダンスダンス」につながります。

上下巻があるので、全部で6冊になるのですが、僕はこの長い物語が大好きで、通して4回読んでいます。

何度も読んでいますが、どんな話ですか?と聞かれても、きちんと答えることはできません。

でも読んでいるときは確実のその世界の中にいます。

 

僕は物書きではないし、評論家でもありません。文章の善し悪しなどわかりませんが、村上春樹の文章はきれいだと思います。

それもどんどん進化しているように思えます。

当時の作品はユーモアあふれる比喩に富んでいて、読んでいて思わずニヤッとしてしまうのですが、最近の作品はきれいさに磨きがかかっている気がします。

何というか、行間を箒できれいに掃いてチリひとつないような、そんなきれいさがあるような気がします。

そしてきっときれいにしていくのは身長1㎝ほどの小人で、魔女が使うような、やはり長さ1㎝ほどの箒をもってぞろぞろと出てきて、一斉に掃き掃除をしていくのでしょうね。

前のページの間から出てきて先のページの間に帰っていくたくさんの小人たち。

 

僕は村上春樹の短編も好きではありますが、何度も読んでいるのは長編です。

長編で1回しか読んでいないものはありません。

大学生の時、自分が読む前に友達に「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」をプレゼントしたことがあります。

そうしたらその友達が、何が面白いのかわからなかったと言っていたので、そうか面白くないのかと思い、長い間読まずにいました。

「海辺のカフカ」を2回読んだ後くらいに「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」をやっと初めて読んだのですが、僕にはどこが面白くないのかさっぱり分かりませんでした。

長い間読まずにいたことが、なんだかすごく損をした気分になり、全く理不尽にその友達を恨みに思ったりもしました。

 

そして村上春樹を読むとその世界に入り込んでしまうので、物語の中で流れている音楽が気になったりもします。

作中に出てきた小説も気になったりもします。

カラマーゾフの兄弟や、グレートギャッツビーを読んだのも、村上作品の影響です。

どちらも素晴らしく、何度か読んでいますし、グレートギャッツビーは村上春樹訳でも3回読んでいます。

何度読んでもいいですね。

 

音楽の方では、クラシック音楽は知らないのでそれほど聞きませんが、ジャズは作中に出てきたものをCDで買って聴いたりします。

カーチス・フラーなどは、結構ジャズを聴く僕も聴いたことがなかったのですが、作中で知ってCDを買って聴いたらすごくよくて何度も聴きました。

 

僕は小説に好きなジャンルというものがないので、なんでも読むのですが、村上春樹を読んだ後はエンタメ小説などを読む気が何となくしなくなり、純文学が読みたくなります。

少し古い海外の作家の純文学などと読みたくなるのはどうしてでしょうか。

 

村上春樹の翻訳本も好きで、レイモンド・チャンドラーは全部村上春樹訳で読み返しましたし、「キャッチャー・イン・ザ・ライ」などは以前読んだ「ライ麦畑でつかまえて」と全く印象が違う作品になっていました。

その他にも全く読んだことのない作家の作品も、村上春樹翻訳であれば楽しく読むことができました。

つまりはその文章によって小説は楽しくも退屈にもなるということですね。

村上春樹訳ではありませんが、「カラマーゾフの兄弟」も翻訳によって、作風が、がらりと変わっていました。

 

好きな作家の新作というのは待っているとなかなかでないものです。

だから好きな作家が数人必要になるわけで、すでに亡くなっている作家の場合は新作が出ませんので、すべて読み終わったら再読するほかありません。

でもまだ現在活躍している作家の作品はこれからも新作を読んでいくことができます。

このところ自分よりも年下の作家の作品を読むことも多くなっていて、幸せなことだと思います。

 

一冊書き上げるのは本当に大変なことだとわかっていますが、好きな作家にはどんどん作品を仕上げてもらいたいと願ってしまいます。

 

ああ、今読んでいる本を読み終わったら、また村上春樹を読み直してみようかな。

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