横浜つづきクリニック

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クリニックブログ

回避性パーソナリティー(障害)

2020年04月18日

心と体

心療内科の外来をしていると、様々な理由で生きづらさを感じている方がたくさん来院されます。

会社や家庭内での対人関係やパートナーとの関係等において、人々は孤独で傷つきやすく、何となく虚しさを抱えています。

そうした生きづらさの背景にはパーソナリティー障害が潜んでいることが少なくありません。

パーソナリティー障害というからには、そのために生活の支障がでており、障害域にある場合を指します。

しかし障害とまではいかないまでもいろいろなパーソナリティーの傾向があることで生きづらさを感じている方は非常にたくさん存在します。

パーソナリティー障害にもいろいろあります。

回避性、依存性、強迫性、妄想性、シゾイド、失調型、演技性、自己愛性、境界性、反社会性のタイプがあります。

今回は外来でよくみる回避性のパーソナリティー(障害)についてお話しします。

実は私も回避性のパーソナリティーの傾向があります。

回避性のパーソナリティーの人にはどういった傾向がみられるのでしょうか。

回避性パーソナリティー障害の人に多く見られるのが、自分に対する自信の無さです。

そして失敗することや傷ついてしまうことを極端に恐れます。

どうせ自分は駄目だと初めからあきらめて、失敗を恐れるあまり新しいことへの試みを避けてしまいます。

人から批判されたり拒絶されることに対する恐怖のために、好かれていると確信ができなければ、人と関係を持ちたいと思いません。

恥をかかされたり馬鹿にされたりすることを恐れるために、親密な関係の中でも遠慮をしてしまいます。

また、自分は社会的に不適切である、長所がない、または人より劣っていると思い込んでいます。

このようなパーソナリティーを持っていると、生きることは楽しみよりも苦痛ばかりが目立ってしまいます。

本心では人との触れ合いを求めていますが、自分に自信がないので、人も自分をそのようにみていると錯覚し、人から否定されたり、拒絶されたり、もしくは傷つけられることを恐れて、深い人間関係を避けてしまいます。

その恐れと回避が極度に強い人は、対人関係を避けるために自宅に引きこもってしまったり、会社や学校に行けなくなったりします。そうなるとこれは障害域にあると言えます。

障害域にある人には、幼少時に問題があった人が少なくありません。

例えば兄弟で比べられて育った環境にあるとします。

自分の兄弟が華やかでいつも家族の中心にいるような性格だとします。

そういう華やかな兄弟と比較して自分は劣った存在だと認識してしまいます。

そして親に褒められずに育ち、低く評価されてきた経験が積み重なって自己評価を下げていってしまいます。

そして親が義務感や責任感が強く完ぺき主義だったりすると、あれをしなさい、これをしてはいけませんと支配され、できるのが当然で、できないのはあなたのやる気がないから、のような言い方をされて育ったりすると、自分で決めて行うことに無意識的に自信が持てなくなってしまいます。

そして親からの自分の評価が下がることを恐れて、言われたことだけを極力失敗しないように注意して精いっぱいやります。

しかしうまくできても褒められず、しかも失敗すると怒られたりけなされたりしたらどうでしょう。

当然失敗を恐れるようになってしまうわけです。

またトラウマ体験が回避性のパーソナリティーを生むこともあります。

いじめを受けたり、仲の良い友達に無視されたり、あるいは教師に傷つけられたりといった忘れがたい体験も回避行動を生みます。

本人の意思とは無関係に親の望むことを頑張らされたりすると、それが強制された体験として残りトラウマ体験の記憶となり、努力することに対して消極的になってしまいます。

父親が立派で存在が大きすぎる場合もそうです。

父親中心に家庭が回り、本人の意思とは関係なく父親の望むことをやらされ、失敗もできない。

これも回避行動を生みます。責任のある職務に就くことを恐れるようになるのです。

回避性パーソナリティーの人にとって大事なのは主体性と自己肯定感です。

自分が何を求めて、何をやりたいのかの心の声に耳を傾ける必要があります。

そしてやるべきことが見つかったら、今まで失敗してきたことや、躓いたところには捕らわれないようにします。

気持ちをいったん白紙に戻して、はじめからやり直すつもりになることが重要です。

失敗を恐れずに行動する。

行動しなければ失敗はしないかもしれません。

しかし成功することもできないのです。

なにも大きなハードルを越えていく必要はないのです。

小さなハードルから、自分を信じて飛び越えていくのです。

飛び越えられたら、自分を盛大に褒めてあげましょう。

自己肯定感を持ちましょう。

ありのままの自分でいいのです。

勇気をだして、その生きづらさから抜け出すための大きな一歩を踏み出しましょう。

 

 

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