快適に受けられる胃カメラ（上部消化管内視鏡）

胃がんは早期発見が大事です。

また胃がんの多くはピロリ菌が原因です。

定期的な胃カメラの検査は胃がんの予防と早期発見のために大切です。

しかし、胃カメラは「つらい検査」というイメージがあり、受けたくても受けられない方も多いのではないでしょうか。

私たちは「快適に」受けられることに最も力を注いでいます。

使用するスコープは極細のもので、えんぴつよりも細いものです。

飲み込むときに「おえっ」とならないように工夫して丁寧に挿入しますから、驚くほど快適に検査ができます。

以前の私は、胃カメラを挿入する際に「ちょっと狭いところを通りますね」とか、「一番苦しいところは通過したので、もう少し頑張ってくださいね」などと言いながら検査をしていたものです。

そんな検査法はナンセンスです。

狭いところを、受けている方のわからないうちに通過し、苦しい思いをする間もなく検査を終了しているのが、「快適な」胃カメラです。

胃カメラを受けにいらっしゃる方々は当然緊張しています。

緊張して知らず知らずのうちに体が硬くなっているものです。

明るく声掛けして緊張感をとり、少量の鎮静剤も使用します。

呼吸法を通じてリラックスしていっていただき、安心して検査が受けられるようにしていきます。

そうすることにより驚くほど快適に検査を受けることができます。

（ご希望の方には鎮静剤を多めに使用してほとんど眠っている状態で検査をすることも可能ですが、ほとんどの方は覚醒したままでも快適にできます。）

今までに胃カメラで苦しい思いをされた方もたくさんいらっしゃると思います。

そんな方々にこそ当院で検査を受けていただきたいです。

胃カメラの検査を受けていただければ、同時にピロリ菌の検査をすること可能ですし、ピロリ菌の検査も保険適応となります。

そしてピロリ菌感染は抗生剤を使用して治療することができます。

治療してピロリ菌を退治すれば、胃がんのほか胃潰瘍や十二指腸潰瘍になる方を激減することができます。

胃カメラ検査を「快適に」受けることができれば、定期的に検査を受けていただける方が増えるはずです。

そうすればこの地域から胃の病気を減らしていくこともできるのです。

それは我々内視鏡医の使命でもあります。