新型コロナウィルスと開院工期の遅延について

このサイトの表紙にも述べさせていただきましたが、新型コロナウィルスの影響により開院準備が遅延してする可能性が濃厚になってしまいました。

先が見えず、開院日が確定できない状況で、皆様に大変ご迷惑をおかけすることをお詫びいたします。

この度開院にあたり内装をすべてリフォームいたします。

４月の初旬からの工事の予定でしたが、そのための機材が新型コロナウィルスの影響で工場自体が稼働しておらず、どうしても手に入りません。

工場稼働の目安が立っていない状況ですので、工期がどれだけ遅延するのか今のところ分かっておらず、誠に申し訳ありません。

開業の準備を着々と進めて開院日を心待ちにしていた我々も非常に残念に思っており、新型コロナウィルスの影響を受けて残念な思いをしている国民は非常にたくさんいることと思われます。

まず今の状況を確認してみます。

12日時点での日本国内の感染状況は、国内が624人、クルーズ船が696人、チャーター機が14人で、そのうち重症が国内26人、クルーズ船14人です。

亡くなられたのが国内で15人、クルーズ船7人となっています。

前日から1日で56人の増加、死亡者数は3人の増加です。

重症化率は検査陽性者の約３％、死亡率は1.6％です。

これはあくまでも検査で陽性となった方に対しての割合ですので、感染しても症状が軽い方や症状が出ない方もたくさんいるはずですから、実際の重症化率や死亡率はずっと低くなると想像されます。

これは個人的な意見になりますが、日本が今のところ感染拡大を何とか抑えられていられるのは国民性もあると思います。

軍隊を使って従わせるでもなく、様々な自粛を受け入れてじっと我慢している、それが功を奏しているのではないかと思います。

風邪をひいてしまい、つらくても自宅でじっと療養されている方がたくさんいます。

今内科クリニックの多くは風邪の患者様を診られない状態です。

医療機関からの感染拡大が最も危険だからで、医療機関には免疫力の弱い方、ご高齢の方が多く、感染すると重症化する割合がどうしても高くなってしまいます。また医療従事者から患者様に次々と感染させてしまう可能性もあります。

こうしてクリニックで風邪の患者様を診られないという前代未聞のことが起っています。

こんなとんでもない事態でも患者様たちにはご理解して頂けています。

この事態をうけ、多くの医療機関の外来は空いており、私が現在勤めている本院でも外来が空いています。

父の整形外科のクリニックにも務めておりますが、整形外科のクリニックでさえ1割ほど患者様が少ない状況です。

おそらく多くのクリニックがそのような状態ですので、新型コロナに感染しても軽症の人は、我慢して自宅療養をしてくれている方がたくさんいるのではないかと思われます。

そのおかげで感染拡大が抑えられているのでしょう。

私たちも開院が遅れるという、いわゆる新型コロナ被害にあって悔しい思いをしておりますが、選抜甲子園が中止になってしまい、野球部員の悔しさは想像以上でしょう。

ライブができず死活問題になっているアーティストも多いと思います。

稼働できない工場、中国からの資材が届かず大きな赤字を出してしまっている企業も多いと思います。

電車も飲食店も空いていますし、卒業式も卒業生だけで行い、花見も自粛です。

みんな歯を食いしばって頑張っています。

あと少し、もう少しと頑張っています。

今こそ国民一丸となって感染拡大を抑止しましょう。

おさらいです。避けるべき3つの条件は

１）換気の悪い密閉空間

２）多くの人が密集
３）近距離での会話や発声

この3つの条件が重なるような場所や場面を避ける行動が大事です。

中国武漢では新たな感染者が1日に2桁になり、中国政府は事態を収拾させたとメッセージを流し、人々の生活が徐々に平常に戻りつつあるとのことです。

休校になっている学校や停止していた工場が再開され上海のディズニーランドも部分的に営業を再開したそうです。

日本では今しばらくは新たな感染者が出る状況が続くと思われますが、国民全員が感染抑制の意識を持っていれば、より早く収束します。

それと感染した場合に重要になるのが個人の免疫力で、感染しても重症化しない体力を作り、睡眠も十分にとって、食事もしっかりと食べましょう。

特にタンパク質やビタミンをしっかり摂っていけば免疫力が付きます。

感染拡大防止と重症化しない免疫力の確保、大事なのはこの二つです。

これは歴史的な事件で、もう少し我慢して、みんなで乗り切りましょう。