開院までもう少しです

オンライン診察を開始いたしました。
電子カルテや会計のシステムがきちんと稼働することを確かめることができました。
スタッフもてきぱきとよく動いてくれることもよくわかりました。

事務所も片付けて仕事しやすくなりました。
昨日は紙カルテを整理するために部屋中カルテで埋もれていたのですが、50音順に並べ直して整理がついてきました。
（まだ全ての整理は終わっていません。なにせ手作業で何千冊のカルテの整理をしなければならないので）

誰に指示されるでもなく、みんながそれぞれの仕事を忙しくこなしていました。
患者さんの診察を始めて会計を終えるまで、ずいぶんとたくさん行わなければならない処理があるのだなということが、よくわかりました。そして医師一人では何もできないことも。

新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、開業は27日まで延期を余儀なくされてしまいました。
胃腸科クリニックの院長から引き継いだ時点では、このような事態は全く予想していなかったので、お薬は６月いっぱいまでの分しか処方してもらっていない状況でした。
１か月も開院が遅れてしまうのでは、内服が不足してしまいます。

これは慌てました。
ホームページ上には開院が遅れることを載せましたが、もちろん皆さんが見るとは限りません。
スタッフ総出で電話をかけることにしました。今年に入ってからつづき胃腸科クリニックに来院されている患者様全員に電話を掛けたのですが、まだたくさん電話がつながらない方がいらっしゃいます。
今後も電話をかけていきます。

電話して、お薬をどうするか。
そこでオンラインです。オンライン診察のために工事をしている内装業者に無理を言って１部屋のみ何とか使用できるようにしてもらいました。
保健所にも掛け合って、状況が状況ですからとかなり無理を言って、クリニック完全完成前のオンライン初診の許可をもらいました。

それと薬局さんです。
クリニックで処方箋を出したところで、受け取りに来てもらうわけにはいきません。
近隣の薬局に取りに来てもらうことになります。もしくは薬局から郵送してもらう必要があります。
中川駅周辺の薬局さんは皆さん親切で、患者様のためならと快く引き受けてくださいました。

こうして、本当にたくさんの人々の助けを得て何とかオンライン初日を迎えられました。
ほぼシュミレーション通りに進み、患者様にお薬をお渡しすることができてほっとしております。
皆さんに本当に感謝です。

クリニックが完成して引き渡しが７月13日になります。そこから機材搬入していきます。
27日の開院に向けて準備をする時間は十分にあります。
オフィシャルホームページ作成も大詰めに入ってきています。
完成したクリニックの写真や、制服を着用したスタッフの写真も入れて掲載していく予定です。

新型コロナウィルスの感染拡大が、徐々に大変な事態になっていく過程で、嫌な予感もどんどん大きくなっていきました。
工事のための物資が届かない、工事が開始できない、業者も自粛中と、次々にその悪い予感が的中していき、ストレスばかりが増大していきました。

そんな時、本当にたくさんの人たちが手を差し伸べて助けてくれました。
開院の日時は、もしかすると目途が立たなくなる可能性もあったところを何とか漕ぎ着けそうなのも、そんな皆さんのおかげです。
持つべきは仲間ですね。

オンライン診療は今も予約受け付け中です。
まだ多くの方に電話がつながっておりません。大変ご迷惑をおかけしております。

実際にここ中川で仕事を開始して、家からクリニックまで歩いてきています。
改めてきれいな街だと思います。
緑も多く、きれいな家が建ち並んでいて、歩いていて気持ちがいいです。
通勤の際にはまだ周りにあまり人もいないので、マスクを外して歩いています。
晴れていると空気もきれいな気がします。

もう15年以上この街に住んでいますが、この街の人々と、今後も長くお付き合いしていこうという意識のせいでしょうか、なんだか今までと違って見えます。

開院までもうすぐです。
本当に長い間お待たせいたしました。

あたたかく、やさしさにあふれたクリニック、出来上がります。

皆様、どうぞよろしくお願いします。