横浜つづきクリニック

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クリニックブログ

ドストエフスキー

2020年05月21日

院長の日常

今回も好きな作家シリーズで、以前も少し書きましたが、僕はドストエフスキーの小説が好きで、本屋さんやアマゾンで手に入るものは全て買って読みました。
今でこそ大好きですが、初めてドストエフスキーを読んだ時は、実はもう2度と読むものかと思ったのです。
僕が大学生の頃、あるきっかけがあり急に本を読むようになったのですが、何を読んでよいかわからず純文学をたくさん読んでいきました。
日本の作家では太宰治や夏目漱石や芥川龍之介でしたが、海外の作家も結構読んで、カミュやカフカ、ヘミングウェイやディッケンズの作品に手を広げていきました。
そしてその時ドストエフスキーを読んだのです。
最初に読んだのが、「地下室の書記」で、ドストエフスキーの本の中で一番薄いという理由で選んだのです。
読み始めてみると大学生の僕には難解で、何が言いたいのかよくわからず、登場人物も一人で、会話文もほとんどありませんので、読むのが非常に苦痛でやっとの思いで読み終えたのです。
その記憶があり、その後しばらくの間ドストエフスキーは読みませんでした。

僕は村上春樹が好きなのですが、村上春樹はドストエフスキーが好きで、作品中の主人公が「カラマーゾフの兄弟」を読んでいたのを読んで興味を持ち、ドストエフスキーに挑戦してみる気になったわけです。
読んだのはもちろん「カラマーゾフの兄弟」で、挑戦するつもりで読み始めたのですが、これが予想とは全く異なり面白くて、どんどん読めました。
ドストエフスキーの小説はセリフが多く、しかも長く、1回のセリフで数ページに及ぶこともたびたびです。
しかもユーモアに富んでいて、つまり全く硬くないのです。
そして長いのが壮大でいいのです。
面白かったので2回読んだほどです。

「カラマーゾフの兄弟」を2回読んでからは、しばらくドストエフスキーは読みませんでした。
「カラマーゾフの兄弟」に興味があったので、その時はまだドストエフスキーに興味がそれほどなかったのです。

その後たくさんの本を読むようになり、エンタメ小説も読むようになり、僕は伊坂幸太郎も好きなのですが、伊坂もドストエフスキーが好きで、小説の中にしょっちゅうドストエフスキーの作品が登場します。
「グラスホッパー」に出てくる殺し屋、「鯨」はいつも本を読んでいるのですが、ドストエフスキーの「罪と罰」のみ繰り返し読んでいるのです。
この「罪と罰」が無性に読みたくなり、久しぶりにドストエフスキーを読みました。
「罪と罰」は新訳で読んだのですが、これもまたすごくおもしろかったです。
そうすると「カラマーゾフの兄弟」も新訳で読み直したくなり、もう一度読みました。
久しぶりに読む新訳の「カラマーゾフの兄弟」はやはり面白く、ミーチャ、イワン、そしてアリョーシャの3兄弟が、新訳ではより生き生きと描かれていました。
「罪と罰」のラスコーリニコフも、すごく魅力的でした。
2作品を読めば、あとはもう次々です。
「悪霊」、「未成年」、「虐げられた人びと」、「白痴」と、どんどん読んでいきました。
どれも長いので結構時間がかかり、そのころにはドストエフスキーの小説そのものが好きになっていたので、もっと読みたくなり本屋さんで探して無いものはアマゾンで買って読みました。
途中からはほとんどコレクションの域に入っていましたね。
中には絵本に近いものや、完全なるユーモア小説もありました。
そしてとうとう「地下室の手記」も新訳で読み直したのです。そうしたらなんと面白く、しかもあっという間に読めたのです。
新訳だからかもしれないし、僕が年を取ったからかもしれませんが、難しいとも感じなかったし、苦痛でもなんでもなかったです。
おそらくその時にはドストエフスキーのファンになっていたからなのかもしれません。
初めて「地下室の手記」を読んだのは10代後半で、読み返したのは30代後半です。
月日の経つのは本当に速いものです。

こうしてほとんど全部の作品を読むと、急に作家に親近感を覚えます。
写真では堅そうですが、作品はサービス精神に富んでいて、当時のロシア作家の中では最もユーモアのある作家ではないかと思います。

こうしてやや熱を帯びて書いても、皆さんはそれほど興味がわかないかもしれません。
まだドストエフスキーを読んだことがない人には、最初に読む本として「虐げられた人びと」がおすすめで、わかりやすくて読みやすく、しかも面白いです。

その次にはやはり「カラマーゾフの兄弟」です、「罪と罰」もテーマは重いのですが、全く硬くなくリラックスして読める作品です。

最初には間違っても「地下室の手記」は読まないでください。

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