楽器

僕は結構歌が好きで、よく家でも歌っていたりします。
車の中でもなんとなく口ずさんでいたり、子供が小さかったころは子守歌を歌ったり。
どこでも歌っていたのは子供のころからで、もちろん大きな声で歌うわけではなく近所迷惑にならない小さな声で歌います。カラオケは嫌いではありませんが行く機会もないため、数年に１度行く程度ですが、行けば歌も歌います。
（ついでに踊ったりもしますが）

歌を歌うのと同じように楽器を演奏するのも好きです。
でも残念ながら学期の演奏の方はほとんど才能もなく、どれも中途半端でやめてしまっています。
小学校の１年生から４年生くらいまでピアノを、小学校高学年の時にはギターを習っていましたが、それらも今となっては何も覚えていません。もったいないですね。

小学校の時に小さなキーボードを買ってもらい、それに当時の歌謡曲の楽譜が付いていました。
それをちょっとずつ練習するのが楽しくて何曲か弾けるようになったころ、妹がエレクトーンを買ってもらったので、今度はそれを使って曲を練習しました。
初めのうち左手はコードのみ押さえて（キーボードについていた楽譜なのでビギナー用にアレンジしてありました）右手でメロディーを弾いていただけですが、それでも楽しかったです。徐々に左手もメロディーラインを弾けるようになり、簡単な曲だけでしたが気持ちよかったのを覚えています。
ギターもよく弾いていてものすごくへたくそでしたが、ビートルズを弾いたり、コードを弾きながら歌ったり。

ジャズを聴くようになると、サックスが欲しくなりました。
サックスは高くて買えません、そこでバイトを始めました。
マクドナルドの夜間清掃員のバイトをしました。
時給が高いのと、１人でできるのが気に入って始めたのですが、結構きつかったですね。
当時で時給千円でしたから、１日で７千円になりました。
でもサックスが買えるお金を貯めるのは結構時間がかかったので、たまるまでの間にサックスを吹くのに役立つかと思ってブルースハープとクロマティックハーモニカを始めました。
ブルースハープというのは小さなハーモニカで、ゆずとか長渕剛とかが吹いているやつです。
僕が持っていたのはCのブルースハープで、教本を１冊買ってきて初めから終わりまで練習しました。
ベントというテクニックがあり、（別に難しいテクニックではありません）これができればなんとなくブルースっぽく、かっこよく吹くことができます。
クロマティックハーモニカとは横にスライドレバーが付いていて、それを押すことによって半音（＃や♭）が出せるハーモニカです。
半音が出せるのでどんな曲でも練習すればメロディーラインは吹けるわけで、これも歌謡曲やジャズで聴いた曲を練習しました。簡単ではないのでうまくは吹けませんでしたけど。

そしてとうとうアルトサックスを買ったわけです。
アルトサックスは大きな音が出てしまうので家で練習したら近所迷惑になってしまい、でも家以外に練習するところはありませんでした。
僕の実家は３階に両親の寝室があったのですが、背を伸ばして立つことができないくらいの狭い部屋で、そこで練習しました。
小さな窓が一つしかないので、その窓の枠に座布団をぎゅうぎゅうにはめ込んでしまうと、結構外に音がもれなかったのです。
但し家の中には音が思いっきりもれましたから、２階にいた弟や妹にはかなりうるさかったことと思います。

サックスを買うときに一緒にチャーリー・パーカーの楽譜も買ってきたのですが、１小節中に恐ろしい数の音符が並んでおり、１小節目であきらめました。
そこで結局歌謡曲などの当時はやっていてハーモニカでも吹いていた曲を数曲練習しました。
当時萩原健一の「傷だらけの天使」が大好きで、そのオープニングのテーマソングがものすごく気に入っていたので、吹きたくて練習しました。
聴けばきっと知っている方も多いと思います。
僕は一時期携帯電話の着信音にも使用していました。
サックスを吹くのは楽しかったですが、結局分かったのは、そう簡単にはうまくなれる代物ではないということと、やっぱりジャズのサックスプレーヤーは天才だということくらいでした。
あんなに苦労してバイトまでした買ったサックスですが、大学を卒業してからはほとんど一度も吹いていません。
前にも書きましたが今は妹の家にあるようです。

妻の第一子が女の子だとわかったらすぐに電子ピアノを買いました。
買った当初は僕も結構弾いていたのですが、いつの間にか弾かなくなり、そして弾けなくなりました。
娘は少しだけ弾けます。
合唱コンクールで校歌の伴奏をしたりしていましたね。

気が付けば長い間楽器に触れていません。
もう少し年を取ったら趣味としてまた何か始めてみようかと思っています。