横浜つづきクリニック

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クリニックブログ

心療内科との出会い

2020年03月05日

心療内科

以前のブログでも少しお話ししましたが、今回は心療内科との出会いについてお話ししたいと思います。

 

私はもともと外科医です。

胃がんや大腸がんの手術をし、緊急手術なども行ってきました。

そんな私にとって心療内科はまるで対極にありました。

自分がいつか心療内科を行うだろうとは、全く考えもしていなかったのです。

それが今は外来通院されている患者様の7割以上が心療内科です。

なぜこのように変化したのでしょうか。

 

心療内科との出会いは、以前ブログでもお話ししたとおり、勤務先の院長(I院長とします)に勧められたのが初めです。

「開業を考えているのであれば、心療内科は必要だよ。私が教えてあげるから初めてみないか。」といわれ、勤める以上はそのクリニックの方針に従っていく必要もありましたから、その時は「じゃあ、お願いします」と、当然答えたわけです。

ほかに言いようもないですから。

 

そうして診療内科を始めていったわけですが、I院長の言う「教えてあげる」は全く偽りのない言葉で、本当に細かく教えてくれたのです。

患者様を一人新患としてみれば、必ずI院長とその患者様について15分ほどのセッションを行い、方針を一緒に決定してもらいました。

I院長の外来は混んでいて、空いた時間はなかなか無いし、教えてもらっている医師は私一人でもないのに、いやな顔一つせずに真剣に丁寧に教えてくれました。

そしてそのクリニックには毎日のようにたくさんの心療内科の初診の患者様が受診されていたので、短い期間でたくさんの患者様を診ていくことになったのです。

 

心療内科は難しく、診察に時間もかかって大変でしたが、続けていくうちに気が付きました。

心療内科は患者様との距離が近く、深く話を聞いていくと、患者様一人一人にそれぞれの物語があり、みんなその物語を懸命に生きているのだということに、そして心療内科を続けていくうちに自分にも変化が見られたのです。

 

患者様一人一人と深く話していると、その患者様を何とかしてあげたいと思う気持ちが強くなっていき、

今まで以上に患者様一人一人が大切に思えるようになっていたのです。

そうして大切に話を聞いていき、本当に真摯に、親身になって真剣に診察を続けていると、それは患者様にも伝わっていきます。

心療内科に受診される患者様には、だれか患者様自身のためだけに真剣に治療に取り組む人が必要だと思うのです。

外来通院を重ね、診察を続けていると当初は本当につらそうな顔をしていた患者様たちが徐々に笑顔に変わっていき、

診察室を出ていく患者様たちが笑顔でありがとうございましたと言ってくれる。

その感謝の言葉が、本当に心から言ってくれているように感じることが出来るようになり、

それがとても嬉しかったですし、なかには「先生に会えて良かった」とまで言っていただけたことが、

本当に涙が出るくらいに嬉しかったのです。

そしてもう一つ気づいたことがありました。

 

当時私はそのクリニックの他にもいくつかのクリニックや病院に勤めており、そこでは心療内科は診ていなかったのですが、一般内科にいらっしゃる患者様にも心を中心にアプローチが必要な方や有効な方が非常に多いということです。

「心」と「身体」はやはり切り離しては考えられないものだという考えが徐々に確信に変わっていきました。

そしてまた心療内科に受診してきた患者様に体の不調があれば、身体不調として専門的に診ていくこともできるので、それも患者様に喜んでもらえます。

 

横浜つづきクリニックでは、「心」だけではなく、「身体」だけでもなく、両方を切り離さずに診ていきます。

そうやって診療域を広げ、すこしでもたくさんの患者様のお役に立てればと強く願います。

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