花粉症は植物の花粉が原因となって、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの症状を引き起こす季節性のアレルギーのことです。
アレルギーを起こす原因物質をアレルゲン(抗原)といい、主な花粉アレルゲンとしてスギ、ヒノキ、ブタクサ、オオアワガエリ、カモガヤ、シラカンバなどがあります。
日本国内では1961年にブタクサ花粉症が初めて報告され、以降1963年にスギ花粉症、1964年にカモガヤ花粉症と続きました。
1970年代に入るとスギ花粉症の患者数が増加し、1979年と1982年にはスギ花粉の大量飛散があり、このころから社会問題として花粉症が報道でも取り上げられるようになりました。
現在では日本人の約25%が花粉症とみられ、国民病とまでいわれています。
花粉症は治療していくことができます。
内服薬、点鼻薬、点眼薬を使用することで症状はかなり緩和します。
また、スギ花粉舌下免疫療法といって減感作する(身体をアレルゲンに徐々に慣らして症状を和らげる)治療もあり、健康保険の対象となっています。花粉症の症状は生活の質を下げます。
しっかりと治療して、快適に過ごせるようにしていきましょう。