愛着障害とは、幼少期の愛着形成に何らかの問題を抱えている状態をいいます。
愛着とは、医学的には「特定の人に対する情緒的なきずな」を表します。赤ちゃんは生まれてすぐから母親を求めます。
泣いていても抱っこすると泣き止み、しっかりとつかまります。
母親と触れ合うことで赤ちゃんは安心感を覚え、すやすやと眠るのです。
反対にスキンシップが不足した赤ちゃんは食欲も低下します。
スキンシップは赤ちゃんにとってとても重要であり、母親も抱っこすることによって赤ちゃんへの愛情を強めていきます。
もう一つ、赤ちゃんに重要なのは、スキンシップを与えてくれる人が特定の人であることです。
多くの人にかわいがられるのは幸せに見えますが、赤ちゃんには深い愛情をもってスキンシップを取ってくれる特別な存在が必要なのです。
愛着の形成は、生後約6カ月〜1歳半くらいが大事な時期とされています。
この時期に母親や父親、あるいは特定の養育者から何らかの原因で引き離されたり、養育者が交替したりすると、愛着形成に問題を抱えやすくなります。