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大腸カメラ・ポリープ切除

大腸内視鏡検査とは

先端に高性能カメラを装着した管(スコープ)を肛門から挿入して、大腸の内側を観察する検査です。
肛門から、まず大腸の始まりである盲腸まで挿入し、盲腸から肛門に向かって抜きながら観察していきます。
大腸の内側を見るため、大便が残っていると観察できません。
腸管洗浄剤や下剤を使用して大便をすべて洗い流してから検査します。
大腸の粘膜を動画として直接観察できるので、小さな病気まで見つけられます。
大腸ポリープ(いぼ状の隆起)やがん(早期大腸がん、進行大腸がん)、炎症の有無や憩室(けいしつ:袋状に飛び出したもの)などが診断できます。
大腸がんの患者数は増加傾向にあり、発症率は男女合わせるとワースト1です。
大腸がんの90%はポリープが大きくなってがんになっていくものです。
ポリープからがんになるのには何年もかかります。
がんになる前に大腸内視鏡検査を行うことで、ポリープのうちに切除することができます。
つまり、大腸内視鏡検査を定期的に受けていれば、大腸がんにならずに済むことが多いのです。
このように大腸がん予防につながる大腸内視鏡検査は、非常に重要な検査です。
しかし、大腸の内視鏡は痛いというイメージが強く、胃内視鏡検査(胃カメラ)に比べても、受ける人がまだまだ少ないのが現状です。
ポリープからがんになるのには何年もかかるわけですから、毎年受ける必要はありません。
2~3年に一度の大腸内視鏡検査をもっと多くの人が受けるようになれば、大腸がんは激減する病気です。
当クリニックでは、大腸内視鏡検査を「快適に」受けられることに、最も力を注いでいます。
快適に受けられれば、「定期的に」検査が受けやすくなります。
そうすれば、大腸がんになる人はもっと減るはずです。
たくさんの人に大腸内視鏡検査を受けていただき、大腸がんを減らしていくのが我々内視鏡医の使命です。

大腸カメラ

「快適」な大腸内視鏡検査を追求して

私は25年以上内視鏡検査を行ってきて、いろいろな大腸内視鏡の挿入法を試みました。
大腸内視鏡は施行者の技術に非常に差が出る検査です。
難しく、一つの方法を習得するのに何年もかかります。
スピードを重視する挿入法もあります。

■「当院の挿入法」

大腸内視鏡はまず肛門から挿入し、大腸の一番奥の盲腸までスコープを入れてから、抜きながら観察します。
抜いていくときには、痛みはほとんど出ません。
痛みが出るのはほとんどが挿入時です。
その挿入時に、空気を入れずにスコープを進めていく方法を「無送気法」といいます(送気とは空気を送ることです)。
通常、大腸はぶらぶらと虚脱した状態なので、腸内に空気を入れないと中がよく見えません。
見えない中を進めていくのは非常に難しいことです。
なぜわざわざ難しい手段をとるのかというと、大腸を伸ばしたくないからです。
空気を入れると大腸は膨らんで伸びますが、伸びた状態ではスコープを押し進めないと中に入りません。
つぶれた状態であれば、大腸をたぐり寄せていって蛇腹のようにたたみながら進めることができるのです。
無理にスコープを押し進めることがなく検査が可能で、痛みの発生を最小限に抑えます。
無送気法は、押さずに、丁寧に、非常にデリケートな進め方をします。

こんな症状があれば大腸内視鏡検査を

 以下のような症状があれば、大腸内視鏡検査を受けましょう。・便通の変化がある(急に便秘気味、下痢気味になる)
・慢性的に便秘
・食後や排便の前後で腹痛がみられる
・下血、肛門出血がある(便に血液が混じる、血の塊が出る)
・検診で便潜血陽性だった
・過去に大腸ポリープを切除したことがある
・貧血がある
・粘液便(ゼリーのようなべたっとした白色透明の便)が出る
・食欲が落ちて体重が減ってきた
・家族に大腸がんや大腸ポリープの人がいる

検診での便潜血反応(便に血液が混じっているかをみる検査)は、ポリープがある人でも陽性率は30%ほどしかありません。
つまり、大腸ポリープがあっても、70%の人が便潜血で陰性のために見逃されてしまうのです。
40歳を過ぎたら、何の症状がなくても2~3年に1回は大腸内視鏡検査を受けましょう。

大腸内視鏡検査で発見が可能な病気

大腸内視鏡検査で発見が可能な、主な腸の病気をまとめました。


・大腸ポリープ
・大腸がん
・大腸粘膜下腫瘍
・カルチノイド腫瘍
・潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患
・結腸憩室症
・非特異的腸炎
・大腸ポリポーシス
・直腸炎
・内痔核
・大腸黒皮症
・過敏性腸症候群(器質疾患がないことを確認するために検査が必要)

腸内視鏡による治療~大腸ポリープ切除~

胃のポリープはほとんどがん化しませんが、大腸ポリープの70%はがん化する可能性があります。
特に腺腫性のポリープは徐々に大きくなるものがほとんどで、大きくなればほぼ100%がん化します。
大腸がんの90%は大腸ポリープ(腺腫)ががん化したものなので、大腸ポリープを切除していけば、大腸がんを予防できます。
小さなポリープも含め、大腸ポリープをすべて切除した大腸のことを「クリーンコロン」(コロンとは大腸のこと)といいます。
クリーンコロンとした方が、大腸がんの発症が明らかに低くなるという統計的な事実もあります。

大腸内視鏡を行い、ポリープを確認したらその場で切除します。
内視鏡による切除(内視鏡治療)は、ポリープの形状や大きさによって以下の3種類の方法を使い分けます。

①ポリペクトミー
②EMR(内視鏡的粘膜切除術)
③ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)
①ポリペクトミー(内視鏡的ポリープ切除術)

茎のあるポリープの切除の際に選択します。
スネアと呼ばれるループ状の金属を茎の根元に引っかけて病変を取る切除法です。
熱を使って焼き切る方法(ホット)と熱を使わない方法(コールド)があります。
従来は、熱を使って焼き切る方法で切除していましたが、近年熱を使用しないコールド・ポリペクトミー(CP)の方が術後の合併症が少ないことが分かり、現在はこちらが主流です。
ちなみに熱を使って焼き切るとやけどができますが、そのやけどの進行が粘膜下層の血管まで及べば出血(後出血)します。
それに対してコールドは、いわゆる「生切り」になるため、処置時は出血しますが、粘膜表面のみのためすぐに止血します。
そして後出血の可能性はホットよりも明らかに少ないことから、当クリニックではほとんどの場合、コールド・ポリペクトミーを行います。
コールド・ポリペクトミーには、さらに2通りの方法があります。

a) ジャンボカップ・コールド・ポリペクトミー
その名の通り、大きなカップ状の鉗子(かんし)です。
カップ2つではさみのように挟んで使用します。
ポリープをカップの中に入るように位置を合わせて閉じ、そのまま引きちぎるようにポリープの根元の粘膜ごと切除します。
7~8㎜くらいのポリープならこれで切除できます。
切除に要する時間は数十秒です。

b) コールド・スネア・ポリペクトミー
ループ状の金属ワイヤー(スネア)をポリープの茎の根元にかけて、首を絞めるようにして輪を閉じてそのままスパッと切ります。
この方法では10mmを少し超えるものも切除可能です。
切除時はそれなりに出血します。
切りっぱなしにしても後で出血することはほとんどありませんが、当クリニックでは念のため出血部分を医療用のクリップでふさいでおきます。
このクリップは自然に脱落し、便と一緒に排泄されます。

②EMR(内視鏡的粘膜切除術)
少し大きめのポリープや、隆起の少ない平坦なポリープの切除の際に選択します。
手順としては、まず、ポリープの脇から粘膜に針を刺し、ポリープの下(粘膜下層)に水 を入れてポリープを持ち上げます。
そして持ち上がったポリープに金属製のワイヤーの輪をかけて閉めていき、熱で焼き切ります(当クリニックでは熱を用いずに行うこともあります)。
平坦のポリープはそのままだとワイヤーの輪がかかりにくいのですが、水を入れて盛り上げることによってワイヤーがかかりやすくなります。
こちらは後出血のリスクが高くなるので、クリップをかけて、切除部の粘膜をふさいでおきます。
この方法では20㎜ほどのポリープまで切除できます。

③ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)

ESDは、EMRでは切除できないような、大きなポリープや早期大腸がんに対して行います。
通常は入院して行う内視鏡手術になります。
水を入れてポリープを持ち上げるところまではEMRと同じですが、電気ナイフでポリープの周囲に切れ目を入れ、特殊な道具を用いて粘膜下層を少しずつはがすようにしてポリープを切除します。

ポリープを切除した後、7日前後は後出血する可能性があるので、排便時に出血がないかどうかを確認します。
その期間は飲酒や激しい運動、サウナなど、血流が急に良くなるようなことは避け、万が一便器が真っ赤になるような出血があった場合にはすぐにご連絡ください。

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