新しくブログに参加しました、高杉です
はじめに
ブログでは初めまして。火・木・土曜日と外来を担当させていただいていますが、これから、こちらのブログにも参加させていただくことになりました。あまり長い文章は書けないかもしれませんが、そのぶん気軽にたくさん更新できればと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
今日は自己紹介をします
今日は初回なので、まずは私自身のことを少しお話しします。
当院に限らず、精神科や心療内科を受診すると、最初の診察でいろいろなことを訊かれますよね。今困っている症状だけでなく、出身地や家族のこと、学生時代の生活や交友関係までお尋ねするので、「どうしてこんなことまで?」と驚かれる方もいらっしゃると思います。もちろん、それぞれに意味があります。でも考えてみれば、患者さんのことはこちらがたくさん伺うのに、患者さんから見ると「医師がどんな人なのか」はあまり分からないままですよね。だから今日は、普段私が患者さんに聞いているように、私のことを少し紹介してみようと思います。
私のあゆみ
私は埼玉県さいたま市(旧浦和市)の出身で、4人兄弟の長女です。高校まではずっと地元にいましたが、関東には現役で合格できそうな公立医学部がなかったため、秋田大学医学部に進学しました。
ところが入学してすぐに難病を発症し、2年間の休学を余儀なくされました。合計8年間かけて無事に卒業し、自分が入院していた慶應義塾大学病院で初期研修を2年間行いました。自分の経験した病気を専門にしたいと思い、膠原病・リウマチ内科に進みましたが、研修の途中で病気が悪化。第一線で専門医を目指すのは難しいと判断し、医局を辞めることにしました。その後は自分の体調を見ながら少しずつ臨床に戻り、2023年4月からは横浜つづきクリニックで内科と心療内科を担当しています。
医師として大切にしていること
病気の経験をして最初に思ったことは、「病気を治すのは素晴らしい」ということでした。だからこそ、自分の病気を専門にして「治す」第一線で頑張りたかったのですが、それは叶いませんでした。そして、治らない病気もある、消えない症状もあるという現実に直面したときに思ったことは、「病気が治らなくても自分らしく生きる手助けをするのは、病気を治すのと同じくらい素晴らしい」ということでした。治せる病気はしっかり治し、治らなかったとしても、あるいは治るまでのあいだも、患者さんが自分らしく生きることをサポートする。それが私が医師として大切にしているスタンスです。
おわりに
健康のことも、こころのことも、一人で抱えるととても苦しくなることがあります。このブログが少しでも、日々をすごすヒントや安心につながり、「一緒に考えてくれる人がいる」と感じてもらえたら嬉しいです。受診を迷っている方も、まずはこのブログから気軽にのぞいていただければと思います。これからどうぞ、よろしくお願いいたします。