タイ旅行リアル体験記
こんにちは、髙杉です。今日は、私の日常(?)の話をします。
はじめに
少し前に、タイへダイビング旅行に行ってきました。
青い海、強い日差し、異国の街並み。
レモングラスの効いた、おいしいタイ料理。
すぐそばをゆったりと泳ぎ回るジンベエザメ。
文章にすると、ずいぶんキラキラしています。
SNSにも、キラキラした写真をたくさんアップしました。
でも現実は、私にとってかなり過酷でした。
今回は、キラキラの裏側にあったリアルな旅行記をお届けします。
キラキラの裏側で
ダイビングでは、船に乗って潜る場所まで移動します。
その日は波が高く、小さな船はよく揺れました。
車のように「酔ったからちょっと降ろして」というわけにはいきません。
深く潜れば揺れないので、船で休むよりも潜ったほうがマシ。
頭がガンガンするなか、重いダイビング機材をセットします。
吐き気がするので水をあまり飲まずにいたら、
海に潜ってから喉がカラカラになって後悔しました。
脱水のまま船に戻れば、酔いはいっそうひどくなる悪循環。
ジンベエザメのいる海には、餌となるプランクトンもたくさんいます。
皮膚が弱い私は、手足、首、顔、頭皮まで刺されまくりました。
赤く腫れあがり、水ぶくれが破れ、とにかく痒くて掻き壊してしまう。
そのまま皮膚炎になり、帰国後皮膚科に行きました。
タイ料理はおいしかったけれど、慣れぬ刺激におなかは敗北。
日本から持っていった胃腸薬を駆使しながら、
後半はパンケーキなど無難な食事で生き延びました。
シャワーの水が合わなかったのか、浴びたら外耳炎になりました。
下水処理が弱いので、トイレットペーパーは流せません。
においが残るので、嗅覚過敏の私にはつらい習慣です。
もちろん、それでも旅は素晴らしい。本当です。
でも同時に思いました。
SNSに載るのは、ジンベエザメの写真だけ。
リアルの私が満身創痍だったとは、誰も想像もしないだろうな、と。
非日常は、幸せを保証しない
日々に追われると、私たちはつい思ってしまいます。
海外旅行。特別な体験。非日常。
そういうものがあれば、人生は充実して、
幸せになれるのではないか、と。
私もどこかで、そう思っていたのかもしれません。
日常には、なにかが足りないような気がする。
どこかにもっといい人生があるような気がする。
出発前はインスタでタイ情報のアカウントを探し、
キラキラした写真に期待を膨らませていました。
でも実際には、非日常は刺激が強く、体力も気力も削られます。
帰国後の数日間は、ほとんどベッドで過ごしました。
自律神経は乱れ、食欲もなく、不調が続きました。
そのとき、ようやく分かりました。
私は、毎日同じ時間に同じ場所で、
同じことをしてこそ幸せを感じられる人間だ。
私の幸せを決めるのは、
周りでなにが起こっているかではなく、
自分の心身がどのような状態にあるのかなのだ、と。
日常のほうが、ずっと簡単で心地よい
シャワーや歯磨きに、きれいな水道水を使える。
トイレットペーパーをトイレに流せる。
お腹を壊さない、おいしい食事がすぐ手に入る。
どれも地味で、私たちにとってはあたりまえです。
蛇口やトイレを写真に撮っても映えません。
でも、それらが揃っているというのは、
本当はとても豊かで美しく、心地よいことです。
非日常を体験したからといって、
それだけで幸せになれるわけではありません。
むしろ、いまここにある幸せに気づくほうが、
ずっと簡単で、ずっと心地よいのかもしれない。
派手な体験がなくても、静かな充実は存在する。
そういうことに気づいた旅でした。
おわりに
今回の旅は、間違いなく貴重な体験でした。
一生忘れないであろう景色を、いくつも見ることができました。
三半規管と皮膚と胃腸が強い人には、心からお勧めできます。
帰国してから私がハマっているゲームがあります。
まるで海外から初めて来日した外国人になったつもりで、
日本の「あたりまえ」の豊かさを観察するのです。
「まるで初めてそれを見たかのように、新鮮な好奇心で観察する」
― マインドフルネスと同じですね。
気候も良くなってきましたが、しばらくハードな旅行はお休み。
次は、新鮮な好奇心をもって温泉旅行でもしてみようかと思っています。


